SAKOTSUです。
僕は以前、金融商品の営業をしていました。その経験を通じて感じたのは、多くの人が「金融機関にとって都合のいい商品」を選ばされているということです。
手数料の高い投資信託や不要な保険は、金融機関にとっては利益が大きいですが、購入する側にとっては必ずしも最適とは言えません。特に営業トークやメディアでは、不安を煽る表現が多用されがちです。
「このままでは老後が不安ですよね」
「円の価値が下がるかもしれません」
「プロが運用するから安心です」
こうした言葉に惑わされず、自分で賢く選択するためには金融リテラシーを高めることが重要です。本記事では、手数料の高い商品が売られる理由、本当に必要な金融商品とは何か、そしてネットで申し込むことのメリットについて解説します。
目次
なぜ手数料の高い商品が売られるのか?
金融機関はビジネスとして利益を追求するため、「売りやすくて儲かる商品」 を積極的に勧めます。その代表例が、手数料の高い投資信託や外貨建て保険です。
特に営業トークでは、「今のままだと不安になりますよね?」という心理に訴えかける手法がよく使われます。例えば、
- 「円安が進むと将来の生活が大変ですよ」 → 外貨建て保険を勧める
- 「長生きリスクがありますよ」 → 貯蓄型保険を勧める
- 「プロが運用するので安心です」 → 高額な手数料の投資信託を勧める
しかし、これらの金融商品は手数料が高く、販売側の利益が優先されていることが多いのです。では、私たちにとって本当に必要な商品とは何でしょうか?
本当に必要な商品とは?
金融商品を選ぶ際には、「販売側ではなく、自分が得をするものか?」 を基準に考えるべきです。
例えば、投資信託なら「手数料の安いインデックスファンド」が有力な選択肢です。
📌 インデックスとアクティブの違い
• インデックスファンド
市場全体に連動する投資信託(例:S&P500連動型)。
手数料が低く、長期的に安定した成績を出しやすい。
• アクティブファンド
ファンドマネージャーが銘柄を選んで運用する投資信託。
手数料が高く、大半のファンドは長期的に市場平均(インデックス)に勝てない。
金融機関が勧めるのはほとんどがアクティブファンドですが、実際にはインデックスファンドの方が低コストで合理的。
また、保険についても、「貯蓄型保険」「外貨建て保険」は手数料が高く、資産形成には向きません。本当に必要なのは、掛け捨てのシンプルな生命保険や医療保険程度で、それ以外は自分で資産を作った方が合理的です。
賢い選び方:ネットで申し込むのがベストな理由
金融機関の窓口ではなく、ネットで申し込むのが最も合理的な方法です。
その理由を3つ挙げます。
1. 余計な手数料を払わなくて済む
窓口で買う投資信託は購入手数料がかかることが多いですが、SBI証券や楽天証券などのネット証券では手数料無料(ノーロード)の投資信託が豊富です。保険もネット専用商品はコストが低く、同じ保障内容でも割安な場合が多いです。
2. 比較検討しやすい
窓口では営業担当者が「この商品が人気です」と誘導しがちですが、ネットなら複数の商品をじっくり比較できます。例えば、
- 投資信託の手数料・運用成績をチェック
- 保険の保障内容やコストを比較
- 口コミや評判を調べる
3. 営業トークに惑わされない
窓口では、「今ならキャンペーン中」「特別プランです」と言われて流されることもありますが、ネットなら冷静に判断できます。不安を煽る情報に振り回されず、自分にとって本当に必要かどうかを考えられるのが大きなメリットです。
まとめ
金融機関の営業トークやメディアは、不安を煽ることで商品を売ろうとすることが多いです。しかし、手数料の高い商品は私たちの利益にならず、販売側が得をする仕組みになっています。
だからこそ、私たちは金融リテラシーを高め、自分で選ぶ力を身につけることが重要です。そのためには、
- 手数料の安い商品を選ぶ(例:インデックスファンド、掛け捨て保険)
- ネットで申し込むことで余計なコストを抑える
- 営業トークやメディアの不安を煽る情報に流されない
この3つを意識するだけで、賢い金融選択ができるようになります。
私自身、金融商品の営業を経験し、その実態を知ったからこそ、「不安を煽る情報に惑わされず、自分で選ぶことが大事」だと強く感じています。
この記事が、少しでも皆さんの金融リテラシー向上の助けになれば幸いです。